貿易収支、7月は5135億円の黒字 円高で輸出09年以来の減少幅

じぇいなすロイター0831

[東京 18日 ロイター]

– 財務省が18日に発表した7月貿易統計速報によると、貿易収支(原数値)は5135億円の黒字となった。黒字は2カ月連続。輸出、輸入ともに減少が続いているが、円高が響いたことで輸出は2009年10月以来の減少幅を記録した。

 

輸出は前年比14.0%減の5兆7284億円で、10カ月連続の減少となった。減少品目は自動車(11.5%減)、船舶(52.9%減)、鉄鋼(21.7%減)など。

7月の為替レート(税関長公示レートの平均値)は1ドル103.14円と前年比16.2%の円高で、輸出の大幅減について財務省は「為替の影響が大きい」とみている。

輸出金額の減少幅は23.2%減を記録した09年10月以来となったが、7月の輸出数量では2.5%減と、当時の12.9%減と比べて小幅にとどまった。

一方、輸入は同24.7%減の5兆2149億円と19カ月連続の減少。品目では原粗油(42.6%減)、液化天然ガス(43.2%減)、石油製品(45.2%減)などの減少が目立った。

地域別では、中国向け輸出が同12.7%減、米国向け輸出は同11.8%減だった。

ロイターが民間調査機関を対象に行った調査では、予測中央値は2837億円の黒字。輸出は前年比14.0%減、輸入は同20.6%減だった。
掲載元:ロイター http://jp.reuters.com/article/july-trade-balance-idJPKCN10S2JQ