12月米自動車販売は若干減少、16年は過去最高=JDパワーなど予想

ロイター1223

[デトロイト 22日 ロイター]

自動車業界向けコンサルタントのJDパワーとLMCオートモーティブは22日、12月の米自動車販売について、メーカーの値引き攻勢にもかかわらずセダンの不人気が続き、若干減少するとの見通しを示した。

 
JDパワーとLMCオートモーティブが予想する12月の販売台数(季節調整済み、年率換算)は1750万台と前年同月並み。12月の値引きは1台当たり4000ドル強と過去最高を記録すると予想されている。
トゥルーカー(TRUE.O)傘下のALGオートモーティブは12月の販売台数を2.6%減の1741万台と予想している。
 
2016年年間販売は過去最高を達成する可能性がある。15年は、オートデータによると1747万台だった。
ガソリン価格の下落を受け、消費者の嗜好は小型車からSUV(スポーツ多目的車)やピックアップトラックに急速にシフト。乗用車市場におけるSUVを含む小型トラックのシェアは1─11月に59%になった。
 
米メーカーはこれに対応し、中小型のセダンを中心に生産を縮小。米ゼネラル・モーターズ(GM)(GM.N)、フォード・モーター(F.N)、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)(FCHA.MI)(FCAU.N)は生産調整やレイオフを行っている。
 
掲載元:ロイター http://jp.reuters.com/article/usa-autos-idJPKBN14C0AA